ocamera(ゼロカメラ)アプリの制作過程
去年2013年に作ったカメラアプリ「ocamera(ゼロカメラ)」の制作過程について、
いろいろ振り返りながら書いてみます。
ちょうど、その頃はアプリのUIブームで、「 Simplify your life — Clear」
「Weathercube - The revolutionary gestural weather app」「Rechner Calculator」
みたいなシンプルで新しいUI/UX系アプリが出だした頃で、
実際に使ってみるとかっこ良くて感動しました。
それに触発される形で、僕も何かアプリを作りたいなと強く思いました。
それからは、とにかく無料・有料にかかわらず、
良さそうなアプリは片っ端からインストールして使ってみました。
そんな中、カメラアプリでジェスチャベースのアプリが
無い事に気付きました。
その頃のカメラアプリは、詳細設定項目がいっぱいあるものか、
固定フィルターやフレームがいくつかあって、
それを選択するものしかありませんでした。
(僕が調べられる限りでは...)
詳細設定ができる時点で、プロっぽい人にしか操作できないので、
一般ユーザーが操作できるようなシンプルUIにはならないって事なんだと、
思いました。
そこで、一般ユーザーが操作できるように、
感覚的にカメラの設定を変更できるアプリを作ったらどうかと。
極力ボタンは無く、あらゆるジェスチャだけで、
カメラの設定が変更できるものがいいかなと。
スワイプ、ピンチ、タップ、ダブルタップ、ロングタップ、長押し、ホールドなど。
まあ、始まりはそんな軽い感じでした。
次に、どうやって実現するかが問題でした。お金も時間も無いので。。。
※ 個人的には、デジタル系案件(又はサービス系)はアイデアもさることながら、
実現能力も大事だと思っています。自分で開発できるとか、
できそうな開発者との幅広いネットワークを持っているなど...
そんな時、ちょうど社内でデジタルで新しい事をやっていく部署ができ、
少しお金が確保できそうな感じが出てきたので、
確証は無かったのですが、開発チームを勝手に作り、
制作をスタートしました。
そこからまずは、どのジェスチャをどの機能にするかを、
カメラに詳しい友人などに聞いて決めていきました。
同時にUI設計やロゴデザインなども進めました。
正直、通常業務外だったので、
そこまでスムーズに進んだ訳ではないですが、
粛々と進める事ができました。
それは、声をかけたチームのメンバーが、
このアプリの内容に賛同してくれたからだと思います。
本当感謝してます!
そして、デモ版アプリが完成したので、
社内の人達に実際にアプリを使ってもらいながら、
ブラッシュアップをしていきました。
そうして出来上がった時はとても嬉しかったです!
初めて自分の考えたアプリが、
AppStoreに上がっているだけで興奮しました。
(是非、興味のある方はインストールしてみてください!)
ただ、本当はその後の展開も色々考えていたのですが、
通常業務が忙しくなって、アップデート作業ができませんでした。。。
マジで後悔してます。
さらなるフィルターの調整や、撮った写真を一覧で見れるポータルページや
SNSでのログイン機能なども作りたかったし、
別の、もっと振り幅のある面白いフィルターを多数用意してユーザーが選べたり、
その設定を保存(オリジナルフィルター作成)できるようしたかったなあ...
初期の資料は下記にアップしておきました。